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え、この可愛い子様いじりってそんなに期待されてたの!?そんな笑いがあったわたくしですこんにちは。梅の花が咲き始め、街中にいい香りがただよう中、みなさまどうおすごしでしょうか?もうすぐしたら春ですね。春になるからといって何かが始まるわけではないのですが、ついうきうきしてしまいますね。
それでは、今回の巨匠美術館で紹介する作品は、可愛い子様様の作品です。 可愛い様様は、特集なのになぜか一枚のSSに全てをまとめるという方式を編み出し、美術界を震撼させた、時代の風雲児ともいえるかたです。一見したら、ただまとめるのが下手なだけに見えますが、作品ごとに裏テーマを決め、目の奥に対して訴えるような作品を作成します。 この方法論自体は、実は新しいものではありません。この考え方は、印象派から始まります。彼らは、人間は作品を目で見ているのではなく、脳で見ているのだと考えました。そしてその結果、彼らは点だけで対象を表す点描や、原色を重ねて脳の中で色をまぜるという方法を編み出しました。つまり簡単に言ってしまうと、遠くから観たらちゃんと絵に観えるけど、近くから観たら訳がわからないというものです。可愛い子様様は、この印象派の流れを取り入れているのでしょう。 では前置きはこのくらいにして、今回の作品を紹介させていただきます。 今回もきれいに仕上がっているそうです。今回もです。 それでは、この作品の解説をさせていただきます。 みなさんは、この作品を観た刹那、どのようなこと感じましたか?あ、言わなくても伝わってきます。 「なぜ文章のログをきつきつにつめて、真ん中の海の上に立っている微妙なテンションの場面が大きく扱われているのか」 こういうことでしょう。実はこれには、意味があります。それを知るためには、多少のイマジネーションが必要となります。このSSをあなたは何に見えますか?パックマンではありません。それだと、可愛い子様様が食べられてしまいます。可愛い子様様は、この世界の風雲児です。捕食することはあるでしょうが、されることなど考えられません。 それでは、何を表しているのかというと、『スイミー』でしょう。 『スイミー』という話を知っていますか? スイミーは黒い魚です。でも兄弟たちは赤い魚でした。ある日、スイミーは大きなマグロの一口によって仲間を全て失います。そのため、スイミーは海をさまようことになります。そこでスイミーは、たくさんの美しいものを見ます。そしてある日、スイミーは自分の兄弟そっくりの魚たちを見つけます。スイミーは、一緒に遊ぼうと誘いますが、彼らは大きな魚が怖くて岩陰からでたくないといいます。そこでスイミーは考えました。みんなで固まって大きな魚に見せよう!僕が目玉になるよ!と。 それでは、改めて可愛い子様様の作品を観てみましょう。 可愛い子様様を眼として、大きな魚がボス三体を食べようとしているようにみえませんか?それに、ボスモンスターはいずれも背を向けて逃げようとしているようにみえます。これはスイミーの仲間と群れをなしたスイミーが大きな魚を追い払うというシーンそっくりです。 これは、可愛い子様様が、そのボス三体を食べたとドロップログなしで表現しているのです。そして、自分だけでは負けてしまうかもしれないが、自分が眼になれば誰にも負けないという深い精神性を表しています。別に、ボスの顔が見れないってSSとるの失敗してねえ?なんてことはありません。 今回もすばらしい作品でしたね。常に自分が中心で世界が周っているのだと、言葉以外のもので表現する技法はゆるぎない可愛い子様様自身の確信のようなものを感じます。うぬぼれではなく、自分が世界の中心、王なのだと。 ちなみに、今回の作品は比較的わかりやすいものでした。可愛い子様様の作品入門編とでも考えていいでしょう。世界が本当の時代についてこれるように分かりやすいものを製作する。この配慮こそが、可愛い子様様を他のおごるだけの芸術家と一線を画している部分なのでしょうね。 それにしても、スイミーだとしたら画面右端に泳いでいる赤い魚のわたくしの日記見てますは一体どうなってしまうのでしょうか。食べられてしまうのでしょうか。これに関しては、個人的に観てみないフリを決め込もうと思います。 それでは、巨匠美術館拝見のコーナーでした。スタジオにお返しします。
by swingpop
| 2006-03-09 02:33
| リネ
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