人気ブログランキング | 話題のタグを見る

早めに見えなくなると思います。
by swingpop
プリマヴェーラ
忘年会に行ってまいりました。行った先は焼肉屋さんです。今回の予約の名前は『メイド服』です。ありえなさが好評でした。
んで、今回の話は実はこれではありません。今回の話のきっかけは、焼肉屋さんでかかってきた携帯電話でした。電話口で、半泣きの声で口を聞いて欲しいと言われたのです。
この向こうの電話口でつらそうな声をだしていた方は、わたくしの知っている中で二人しかいない春です。彼女は、暖かい印象しか感じない、そして汚れを全く感じさせない女です。よく傷ついていて、世間的には汚れているとも言えることを経験していますが、とてもきれいです。多分、わたくしのように冬を抜けた陽射しの眩しさを感じている人間には観ることができない汚れなのかもしれません。しかしだとしても、わたくしは、彼女と一緒になる人間は間違いなく幸せになれると直感しています。人生をよく知らないガキの直感ですが、わたくしはそれだけは間違いないと思っています。
それで、そんな彼女は今日、辛いことがあったようです。どうやら、職場で飛ばされないために秘密にしていた彼氏との関係に対しての不満が行き場をなくしてしまったようです。少しだけ詳しい内容を言えば、秘密だからと言って職場で過度に冷たくさた上に、家ではゲームばかりしていて暖かい気分になれないようです。単純なプラスマイナスの世界でないでしょうが、春は今、暖かさを失った冷たい世界に追い込まれているようでした。そして今日、彼氏に二次会になぜかまたおいてけぼりにされて、悲しくなったようです。
会ったあとに行った飲み屋では、好きだけどたくさん飲めない酒を多めに飲んで、やめていたタバコを吸い、彼氏に対してたくさん愚痴っていました。わたくしの聞いた感じでいうと、楽しいのようなただの感情である『好き』や『愛している』に、何かをしないといけないをたくさん強制されていたようです。楽しいときに、何かをしないといけないをたくさん強制されるいわれなんてないでしょうに。もちろん、強制され縛れることを満足に還元するのはありうることですが、それは共に手錠のようにかかっているからこそ効力のあることのように思えます。片方の過度の強制は、ただの首輪です。まぁそれはそれでありな方もいますが、彼女はなしのほうだったようです。
飲み屋さんを零時に追い出された後、わたくし達はカラオケ屋さんに向かいました。そこのお店は、潰れたゲームセンターの上にありました。そのゲームセンターは現在、ただの通り道になっています。なので、わたくし達はその空いた空間を裏から抜け、表に向かいました。しかし、そこは隙間の空いたシャッターで閉じられていて、表にいけない構造になっていました。わたくしは、少し好奇心の強い子です。電気もついていないところで、光が隙間のあるシャッターから漏れていました。もちろん覗きます。さすがにただ表で話している人がいるだけだったので、つまらなかったです。それでも、そんなわたくしにつられて、彼女も覗いてみました。そうしたら、彼女は慌てた表情をして、わたくしに薄いシャッターのむこうに彼氏がいると伝えてきました。今日のきっかけは、いつも向こうから表れます。
そのことを聞いて、軽く楽しい気分になりつつ、電灯のない階段に逃げ込み、彼女と息を潜めていました。なかなか非常識な展開です。ジャンプの恋愛漫画で観たことあります。でも、漫画と違うのは、おいてけぼりにされたことを再認識した彼女が落胆していたことです。辛そうでした。かなり抱き締めたかったです。しかし、わたくしは、彼女とずっと、手を出さない友達でいたかったので、何もしませんでした。
わたくし達は、暗い階段の誰からも観られないところで凍えながら話をしました。昔聞いてた音楽、エスとエムについて、あのあとの友達との関係、ぶっちゃけ彼女とやりたいこと。それと、彼女自身の自信を余分に回復させるための心からの彼女自身への称賛です。軽く口説いているように見えますが、理性が強い子だから我慢するよってことをアピールしたの大丈夫です。それにわたくしは、美人で人の欲望を暴きがちな彼女の人生で、数少ない体目当てが第一の目的ではない人間になりたいということも伝えました。いや、やりたいんですけど。
とりあえず、そんな感じで、思考を現在から遠ざける作戦をしながら30分くらい話していました。うまくいったと思います。そのあとはカラオケ屋へ行き、そこで一時過ぎなのに帰って寝ているはずの彼女に帰ったという事務的な報告を電話のむこうでされて最後のプチギレを見せてもらいました。あの彼氏をフォローするのは無理だと感じました。その電話で、友達とカラオケにいることと、シャッターのむこうにいたことを話したそうです。たしか電話している間は、わたくしが椎名林檎のギブスを熱唱していました。もしかしたら起きるかもしれない、もう一波乱が楽しみです。
それで、タクシーで彼女に送って頂き、後日談を聞くために年明けに会うことを約束しました。波乱が起きていたらいいな。今度また会うのが楽しみです。
うん、今日記録したかったことを書いてみました。久しぶりに元の姿に戻ったような、別の幸せな姿になれたような、楽しい夜でした。またそんな日が来て、長々と文章を書く夜が来るのとても楽しみです。
by swingpop | 2005-12-28 03:55
<< 七万円 クリスマス >>